素人目線のバレエ鑑賞|Kバレエ「SWAN LAKE」

今日はずいぶん前に買ったKバレエの「SWAN LAKE」を見てみました。いわゆる白鳥の湖ですね。


白鳥の湖は、バレエをやっていない人でも知っているような名作バレエ作品のひとつです。しかし、物語自体は知らない人も多いのではないでしょうか。あらすじはWikipediaに素人でもわかりやすくまとめてありました。あらすじを知ってから見ると、バレエ作品はより楽しめると思います。



私が見たKバレエの「SWAN LAKE」は2003年のもの。熊川哲也がジークフリート王子を演じています。いやはや、めちゃくちゃすごいですよ、ほんとに。日本を代表するバレエダンサーですからね。私の語彙力では伝えきれないほど。

白鳥の湖は、オディット(白鳥)とオディール(黒鳥)が出てきますが、この対比がすごかった。

オディットは可憐ではかない感じ。一方のオディールは、力強く官能的。

どんなに似てるからって、こんだけ違うんだから王子間違えないでよ……って素人の私は思っちゃいます。

白鳥の湖の真骨頂って、素人からすると白鳥のコールド(群舞)だと思うんですよね。だって、バレエ知らないときって、「バレエ=白鳥の湖=白鳥が固まって踊る」ってイメージだったんで。同じように思っている人多いんじゃないですかね。

だけど、この白鳥がいっぱい出てくるのは、2幕、そして4幕なんですよね。その中でも2幕に有名な4羽の白鳥が出てきます。

白鳥のシーンって、本当にみんな白鳥に見えるんですよ。踊り自体もそうなんだろうけど、もう腕の動きとかが羽をはばたかせているようだし、コールドともなると、たくさんの白鳥が水面にいるように見えるんですよ。ほんとに。

白鳥があまり出てこないのが、1幕と3幕。ここはお城のシーンなんですよ。バレエって私が見た作品だけかもしれないけど、一人は必ずお茶目と言うか滑稽な男性の役があって、コミカルな踊りをするんですよね。それが意外と楽しいというか、素人が見ていても「ぷぷっ」って思わず笑ってしまいます。白鳥の湖では1幕にそういう部分が出てきます。

3幕は悪魔とオディールに王子が騙されちゃうところがメイン。「王子、何やってんのさ……」って突っ込みたくなります。全然違うじゃんかよ、雰囲気とか……。

結局4幕の最後で王子とオディットが湖に身を投げちゃうんだけど、クライマックスで二人が霞の向こうで結ばれて幸せそうにしているところに、手前に白鳥が伏せているのが、もう絵画。THE芸術です。

実は、バレエって踊りのイメージばかりが強いけど、演劇作品でもあるんですよ。だから演技力も見どころの一つ。例えば、オディールたちに騙された王子の落胆っぷりとか、王子が騙されたことを知ったオディットがパニックになっている感じとか、言葉はないのに何言ってるか何となく想像できるくらいの演技力なんです。プロはやっぱりすごい。

あと、Kバレエの作品で注目したいのは、衣装。衣装がめっちゃ素敵なんです。海外のバレエ団の作品とちょっと違ってる感じがする。年代の差とかもあるのだろうけど、ちょっと洗練されている気がします。ちょっと注目してみると、また違う楽しみ方ができるかもしれませんね。

介護専門ライティング事務所「楓和堂」

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